歴史や文化、自然も豊かな徳島県。特に県土の76%を占める森では「徳島すぎ」がすくすくと育っています。
 徳島すぎの代表的な産地は、県南の那賀川上流域にある木頭林業地域です。ここでは、スギを埴林した林業経営が江戸時代から行われています。明治期以降は、スギの植林が県下に広まり、現在では、県内で植林された森林のうちの7割をスギが占めています。
 この豊富なスギを利用し、県内では製材業や木材加工業が古くから発達してきました。その製品は、京阪神地域などへ出荷され高い評価を受けてきました。昭和50年代には、徳島産のスギを「徳島すぎ」と命名し、銘柄化にも取り組んできました。
 現在の「徳島すぎ」は、製材品だけでなく、内装材や家具、そして産直住宅にまで商品化が進んでいます。環境や健康の面で見直されてきた木材の中でも、とりわけ「徳島すぎ」をご愛顧くだされば幸いです。



資材としての徳島すぎ

公共土木資材として利用可能な丸太材

長さ】徳島県内で生産される「すぎ」については、最も多い用途は住宅等の一般建築用であることから、生産される「すぎ丸太」の長さは、住宅材料を採るのに適した3m〜4mが主力です。mた、6mを越える長い丸太については、住宅の柱、梁、桁等に使用される高級材料で有ることから、公共土木資材として利用可能な丸太は、3mと4mの2種類のみといえます。このため本所で扱う丸太材派は、長さ0.5m〜4mまでを対象にしている

【径級】県内の土木事業で設計され使用される丸太は、ほとんどが6cm以上、20cm未満です。


丸棒加工材

 丸棒加工材は、間伐材等の丸太を「丸棒削り加工機」で円柱形に加工した製品で、徳島県内でこの加工ができる木材加工業者数社しかありません。また県内にある「丸棒削り加工機」の標準的な機能能力によると加工できる直径サイズについては下表のとおりで、本書においてもこの規格を扱っています。規格外で設計すると加工が困難であったり、価格が割高になるおそれがありますので、規格内で設計することをお勧めします。

丸棒加工可能な直径

直径(mm)   60   80   90  100  120  150  180  200

 


製材品

県内土木用の製材品の流通

「本県の土木建設用」の製材品は、全体の4.6%をしめていますが、このうち大部分が建設仮設資材としての「足場板」です。この「足場板」を除く「土木用製材品」の流通は極めて少なく、小口かつ複雑な流通形態をとることが多く割高です。