松喰虫について 

 現在、至る所で松が枯れているのを目にすることが多々あります。その原因の大半は松くい虫の被害によるものだと思われます。
 しかし、そのままにしておけば松は枯れる一方です。何らかの対策を取らなければなりません。
 そこで、私たち徳島県森林組合連合会は国、県、市町村と共に松くい虫等の病害虫を防除する活動を行っております。
 それでは、松くい虫の被害を阻止する方法と、松くい虫について簡単に説明致します。
・松を枯らす病原体は『マツノザイセンチュウ』といいます。
しかし、線虫は自分では移動できないので、それを運ぶ『マツノマダラカミキリ』と  いう運び屋がいます。
これらのコンビの関係を断ち切ることが防除の方法となります。

マツノザイセンチュウ マツノマダラカミキリ

 松が枯れるサイクル 

5月下旬から7月頃マツノマダラカミキリの成虫が、マツの若枝を食害し、その時マツノマダラカミキリの体から落ちたマツノザイセンチュウがマツノマダラカミキリのかみ跡からマツの材の中に侵入します。 マツの中に侵入したマツノザイセンチュウは、マツの内部で増殖すると同時にマツ自身が生理異常を起こすことにより、根から吸い上げた水分等が木全体に行き渡りにくくなるため、樹勢が衰えていきます。
蛹室(ようしつ)に入った幼虫は、5〜6月頃さなぎになり、15日〜30日後成虫となりますが、その時マツノザイセンチュウがマツノマダラカミキリの体に移り、体内に入ります。その後、成虫は、今まで生活していた枯死木を脱出し、次の健全なマツの小枝を食害します。 7〜8月頃マツノマダラカミキリは太い枝や幹に産卵しますが、卵の成熟する頃マツはマツノザイセンチュウにより衰弱しヤニが出なくなっているので、卵からふ化した幼虫は、樹皮下の材を食べて育つことが出来るのです。
マツノマダラカミキリの幼虫は、マツの材を食害した後11月頃になると食害したところより深めの場所に穿孔し、蛹室(ようしつ)を作ってそこで冬を越します。また、その間にマツノザイセンチュウは蛹室に集まってきます。

 松くい虫による被害状況 

松枯れの激害林 全損状態の松林
北向き斜面の持続的な松枯れが発生している赤松林 一部に残存木のある松枯れ林

 松くい虫被害対策

措置方法 防除方法 施  工  内  容 施工時期
予防措置 特別防除 航空機を利用し、薬剤を散布し、カミキリムシを殺す。 5月〜7月
地上散布 地上から薬剤を生立木に散布し、カミキリムシを殺す。 5月〜7月
樹幹注入 生立木に殺虫剤を注入し、ザイセンチュウを殺す。 冬 期
駆除措置 伐倒駆除 被害木を伐倒し、カミキリムシの幼虫を殺す。  

スパウダーによる防除作業